今年のアレコレ2016

 

もっと本を読みたい(時間

 

 

●今年見た映画

今年の勝手なキーワードは「世界の終わり その美しさと哀しさ」。破壊の美と、それによって寂しくなってゆく世界への哀愁 それでも立ち上がり足掻き生きる生命の強さみたいなものを勝手に感じている。


1:シン・ゴジラ
個別レビューは記事参照。http://proto-typo.hatenablog.com/entry/2016/08/01/234602

すんません期待してませんでした が、個人的に放射熱線以降は「虚構」によるオマケ感。下にも書くが、庵野のシンゴジは「場(キャラクターの動きも含んだ空間)」、ギャレスのゴジラは「画」という対比が個人的にあるかも


2:この世界の片隅に
ネットの評判で見に行った系 監督はAC04脚本の人 ただ「神は細部に宿る」だけでなく、鋭い痛みの残る絵と希望を同時に見せてくれる一作。ただ公開後の「これはこれまでの戦争映画ではない(いい意味で/悪い意味で)という論争はよくわからなかった。みんなもっといろんな話を見たほうがいい(他人事のように言わない)


3:君の名は。

「えっ、新海誠の新作がヒットしてる?」と出遅れたものの見て納得の一作。個人的に「入れ替わりによる失敗シーンはなるだけ最小限にしてAYNIKみたいにテンポがいい」のも高評価。ただ、伝奇方面との食い合わせ、もちっとしっかり見たくはあった

お、おれは「正しい夏」なんかに夢を見ないんだからなッ!! 

あと、間違った軌道図はきっとあのニュース番組のスタッフがやらかした「あの世界における誤フリップ」案件だと思うのであれで作品を毀損とは個人的には思ってない 

 

…で、シンゴジを見ちゃうとこういう妄想が出で来るのが悪い癖 

「官邸が震撼した30分間 あるいは巨大異星不明物体探索前史」https://twitter.com/i/moments/784581454122586114 

重篤な英国(老人)病 

ただ監督も『都市と星』をオススメに挙げる程度にはあの老人のファンではあった

 
3(修正):火星の人 改め オデッセイ
原作ファン&映像化記念補正 音楽セレクトが神と思う(特に「スターマン」と「恋のワーテルロー」) 中国ヨイショにうるさい方々に目をつけられたのは無念だったが、実際今年も天宮2号や新型ロケットで存在感。「政治的判断とそれに対する科学者の抵抗」要素はもちっと残すべきだったかも


5:ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 
旧作ファン補正過大ながらああいうアツい展開には弱い EP7に空戦分けたげてー

「恐怖の象徴たる帝国軍と烏合の衆の同盟」の再構築は見事 ただし再撮影比率がギャレスファンとしては気になる。あと、「場」より「画(キャラすら背景 差し替えても気にならないほど)」の人だよねギャレスは 次回作はどうなるのやら 誰かとタッグ組んで補い合うのもありかと


6:ズートピア
安定のディズニー お行儀良すぎる話ともいう ただ現実世界は分断方向へ行く皮肉 誰ですか事実上の虐○○官というひとは 

個人的にはラストは警官より情報屋的協力者で収まってほしかったかも。日本のネット界隈ではキャラ擬人化に対して色々吹き上がった


7:エクス・マキナ

日本公開スルーからのアカデミー賞受賞記念凱旋上陸 底の知れない人工知能感は地球爆破作戦以来?で新鮮 だがネットでのディープラーニングまわりはもっと応用できたか? 監督の次回作は『ストーカー(路傍のピクニック)』系閉鎖空間探索+@の「サザン・リーチ」シリーズ『全滅領域』で 映像美的期待


8:バットマンVSスーパーマン 

苦悩のスーパーマンと半分狂気に突き動かされるバットマンの対比が好き…からのなんだこのチーム結成前なんでまだ見せられないよ!というジャスティスリーグまでの繋ぎ要員シーンはあるもののそれ以外は同期CA:CWより好み。前回級の大火力バトルより、洗練された怪人格闘シーンもグッド。

葬式はザックにプロデュースさせたい(むしろビデオで撮らせたい、か)


9:リリーのすべて/聖の青春
非SF枠がそれかと言われるとナンだが 百合とBL(雑 

主人公の絵画と対比的な雨に濡れるベンチシーン、居酒屋シーンのそれの美しさよ 

ラマヌジャンの映画も見たかったなあ

映画 要反省枠
キャプテンアメリカシビルウォー 

実写版メタルギアソリッド2であり、2014年最も「第弐位相度」高かった映画、ウインターソルジャーが好きすぎるので、それを踏まえるとあの内容はアベンジャーズ3でいいんじゃないかな…というのは  ただこれまでだいたい不発だったウォーマシンさんしっかり全弾発射で活躍してましたね(直後悲劇
・10クローバーフィールドレーン
KAIJYUを出せば高評価だった としか言いようがないタイトルなぜコレにした感  今年あるというスカイラインの続編に期待しようか 第三弾が宇宙ステーションでの恐怖を描く作品という噂もあるがそれだと『LIFE』と被ってるので…  密室劇としてはよくできてるけど個人的にはまだ宇宙戦争にはまだ
インデペンデンス・デイ リサージェンス

(まあエメリッヒだから) (地球防衛軍でさんざんやってるからなあ) 怪獣映画にはもっと早くしてもよかった 続編の敵勢力殴り込み、撮れるんだろうか…

●その他映像雑感
・KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV

ゲーム本編が大丈夫か不安になるスーパー全部乗せ映画 ただ姫が超・棒(ゲームとは違うらしい) ゲームもいずれ 
デッドプール 

型あっての型破りだけれど さらにはっちゃけられはした
・ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
実写版ポケモン 話はこれから

・コンクリート・レボルティオ THE LAST SONG 

主人公がリトルボーイふたたびからの怒涛の戦後史第二章は70年代へ。本題では無かったとはいえ米ソの暗躍はもすこし見たかったかなと あと、主人公が本気を出すと東京が壊滅する問題は制御可能になったことで良いとして、やはり元モチーフたる怪獣王フォームで暴れてほしくはありました
planetarian~ちいさなほしのゆめ~ 

原作ゲームからだいぶ時期をおいているものの、むしろポストアポカリプス物の需要度は上がった故かもしれない 今や素直でないスレたAIも人気なので この辺は痛し痒し とはいえどもたまにはこういう話で浄化も一考 ただ、屑屋はもっとLuck上げたほうがいい(ヌカ汚染
・SOMA(ゲーム) 

SF界隈で十年ほど流行った身体性テーマを盛り込んだ一作 シミュレーション走らせて情報を聞き出そうとするシチュエーションをプレーヤーにやらせるあたりの流れは好きなもののゲームとしては凡(これまでやったホラーゲームは少ないものの) ストーリーはもう一回ひっくり返せるはず
・SUPERHOT 

はからずもSOMAと同じく身体性とかにツッコむ話だったが、お値段相応にストーリーは再度ひっくり返さず終了 通しプレイは楽しいがエンドレスモードがカタナ無双になるのはちょっと芸がないので工夫が必要
・Gone HOME 

百合と言うと怒られるパターンだが そのグラフィックをそう使うか!という懐かしさと驚きが入り交じる
・ひとほろぼし/ひとたがやし/ひとりぼっち惑星 

クッキークリッカー枠(クッキーの代わりに皆の雑多な話がどんどん出てくる)なんてジャンルが他にあるかどうか

独特のビジュアルにあった元世界観が秀逸 ぼっち惑星は過疎ったこれからが本番 のはず

●掘り出し枠2016
・W・ストリーバー, J・W・クネトカ『ウォー・デイ』
J・G・バラード『ハイ・ライズ』
・FREEDOM-PROJECT(カップヌードルのCM ロングバージョン)

●今年のメカ十傑
今年のメカ10傑
・ソジャーナ(火星の人)
・ヘルメス(火星の人)
・米無人攻撃機群(ゴジラ
・K-2SO(ローグワン)
・在来線(ゴジラ
・青葉(片隅)
ハンマーヘッドコルベット(ローグ)
・H-8 Global Defender(ID4R)
・シオマネキ(planetarian

バットモービル(BVS)

 

来年はというと本年度売り上げ上位を踏まえて来年はSFが増え…るとはとても思えませんが
・本国では予告詐欺?で高評価のテッドちゃん「あなたの人生の物語」改め『メッセージ』
・延びに延びた以後アフター トランプ旋風で人気が出るかそれともアニメ映画豊作の機を逸しただけになるか?いつか来るはずだった
アフターの、そのまたアフターがやって来る。祭りの終わりを象徴する一作『虐殺器官』 
・ギャレゴジさんと今後戦う予定の『キングコング 髑髏島の巨神』
・ここにきてまさかの続編『ブレードランナー2049』
・her,lucyと続いたシンギュラリティ女優スカヨハ先輩 X たけしが荒巻 『ゴーストインザシェル』
と来年も盛り上がって…くれるんだろうか 

 

では、皆さんも良いお年を