@proto_typoがなぜか長文でまとめたくなった文章を格納してます。
更新頻度低。
通常
代替的なアカウント
proto-typo.bsky.social
毎年恒例の
キーワードは「衰退・閉塞・終末」か「勘違い」か…?
1・ダンケルク
2・ARRIVAL(メッセージ)
3・ブレードランナー2049
4・Hidden Figures(ドリーム)
5・LOGAN
6・キングコング髑髏島の巨神
7・BLAME!
8・Hardcore Henry(ハードコア)
9・SWEP8 最後のジェダイ
10・グレートウォール
今年は去年と打って変わって評価が割れる大作が多く映画談義が昨年以上に加熱した印象。
1・ダンケルク
戦争映画らしからぬビジュアルは映像の鬼の系譜 ただしそれゆえに初見やまっとうな戦争映画を望んでみると厳しいかも。こんなもの撮っちゃって次何やるんだろう 小津映画リスペクト?
あと、Twitterでは「幸せなダンケルク」というタグで二次創作を見かけたりした。昨年の「平穏なシンゴジラ」みたいなものだが まあ 妄想は自由だ。(ラストで生き残ったトミー達にも「次」があることが予想されるだけに)
2・ARRIVAL(メッセージ)
ほぼ文句ない映像化。問題は売り方か。「ばかうけ」はしなかったね…
あと、観測範囲では「フックになる映像が無い!未知との遭遇とかインターステラー見習え!」みたいな意見も見かけたが、あのルッキンググラスと劇場の類似性に自分は感動を覚えたクチなのでビジュアル不在とは思わない。個人的に。
3・ブレードランナー2049
映像の鬼その2。その引き込まれる(前作と全く異なる!)衰退!閉塞!そして終末!というビジュアルで長さは気にならなかったほうだが「それやってほしかった」と「それやってほしくなかった」(例:herで未遂に終わった電脳前後 コピー怪人登場)が交互に来る。SWEP8も同じ印象。
あと、監督は結局劇場公開版が好きなんだね。そのへんを繋げた話にしても良かったような。
4・Hidden Figures(ドリーム)
差別の生む無意識と非効率さをポップに描き出すことに成功した改作。今年の閉塞感に穴を穿つ意味でも。
比較のためにライトスタッフを見たが、(あっちもあっちでコメディ調だけど)向こうの有色人種の扱いが「TVコメディショーの偏見ネタ扱い」(※シェパードの持ちネタだったがのちに逆襲される)と「肉切り分ける係」だったので この映画の価値が向こうで評価される意味もなんとなく理解できる。
5・LOGAN
「終末ビジュアルのもと描かれる近未来アメリカの末路」としての力が強く。これまでのシリーズでのウルヴァリンの毎度の(酷い)扱いとか性懲りも無くミュータント軍事利用かよみたいなところはあるにしても。
6・キングコング髑髏島の巨神
シン・ゴジラに足りない文明批判もバカな軍人も容赦ない直接的死も全部兼ね備えてやって来た怪獣特盛り!おかげと言っては何だが地獄の黙示録に寄せる必要はあったかね?
モンスターバースは親会社(中国資本)が雲行き怪しいと聞くがなんとか対決まで持っていってほしい一方、これだけだと勝てるかね…?あと両方ヒーロー属性あるし。宇宙怪獣相手にタッグかな。
7・BLAME!
幾度の企画消滅を経て シドニアの成功を踏まえての満を喫してのアニメ化は西部劇スタイル。村人の遺体から記憶吸い出しとか無いのは独立作ゆえか。シボ主任の非人間感が凄い一方、あれで人間だと主張されてもイマイチ納得しづらさもある我らが主人公。この人気でドモ・イココンビまでぜひ。
8・グレートウォール
命が安いにもほどがある!スチームもとい火薬パンク怪獣アクション。今後大事になりそうな「中国受けするもの」を考える上でも良いヒントかと。
9・ハードコア
怪人シャールト・コプリー大集合(プライス大尉コスも2種類)で大爆笑。FPSムービーでFPSお約束展開をやる構造も好きだが、ゆえに埋め込まれた愛情より今作った友情!となるのは示唆的か。割り切ってノーカットにはしてないので、酔い注意。
10・SWEP8 最後のジェダイ
ルーク「物事はお前が思っている通りになるものでは無いのだ」
まあ、我々ずっと成功体験ばかり見せられてましたよね… という振り返りの巻。レイ・レン・ルーク絡みはそんなものだと思う一方、叩かれる元となってるフィンポー新キャラ周りは帝国の逆襲フォロワー(絡みない上に無駄足)ではあるものの、戦争経済ネタならフィンの過去話なんかにも絡められたりしないかねなどとも。ここまでやった以上、EP9は3,6と共通性が無さそう。さて。
ランク外映画から
・バーニングオーシャン 労災インシデント→パニックアクション 会社の教育にどうぞ
・ゴーストインザシェル ファンムービー2.0。ただ今の時代ネットは広大ではないのも確かか
・ワンダーウーマン テンプレヒーロー誕生譚と見せかけて爆誕するなかなか手強い「やはり人類は愚かなので」系悪役 その中でも希望を与えるのって展開もこういう流れだとスッと入ってきますね。
・LIFE エイリアン代替作品として皆の希望が最悪の形で裏切られるホラー映画、としては好き。謎ISSはほんと謎。あの検疫プランにサインした委員会の面々はカプセルに入れて外宇宙に射出する。
・ドクターストレンジ ヒーローオリジンとしては並み、エッシャー4Dは圧巻 そしてあれだと無敵すぎませんか
・ヤマッテ純愛 悪い意味で原点回帰と来た印象だが次の戦闘章での盛り返しに
・怪獣惑星 二万年後の地球が舞台のSF冒険譚は次章 怪獣黙示録を「おまけが本編」とはせんでくれ
・閉塞・衰退・終末がひそかにブーム(がんこちゃんエピソードゼロ 少女終末旅行等)
・けものフレンズ 周り
・ニール・ブロムカンプ独立スタジオ OATS STUDIOの実験作Web公開
「続きは課金次第!」はいいとして、極短編はオチがなさすぎではとも。
・Switch旋風とそれを引っ張る(そしてハードルを上げる)任天堂ゲーム
メトロイドが恐ろ楽しみです
・今更ながらのヴァーチャルリアリティ旋風、VR施設流行
VR新宿、ボトムズバトリング野郎が閑古鳥で涙。最低野郎は行ってこい!!(ただ、首移動即上半身可動は再現に意見が別れるところかも)
・サイバーパンクヴィジュアル再考(VA-11 Hall-A、RUINER等)
この流れでDeusExとACの新作を…
・AlphaGo筆頭のAI躍進と過度期待
ZEROがどこまで応用されるか
・北の某国と太陽フレアで高まる電磁パルス被害への懸念
LongDarkして備えなきゃ
・カッシーニグランドフィナーレ&ジュノーの木星クローズアップ。これは真空でもレゲティ流れる
・オウムアムア太陽系通過。さすがにあれだけではしゃぎすぎてもしょうがない。というかみんな「宇宙のランデヴー」読もう。
●メカ十選
・ルッキンググラス(ARRIVAL)
・Kスピナー(2049)
・デッカードブラスター(2049)
みずでっぽう欲しかったよぉ…
・謎スーツ(OATS STUDIO ”FIREBASE”)
・多脚電磁加速砲G-HED(GODZILLA怪獣黙示録)
・電動卓上計算機(HiddenFigures)
・GPD-WIN(買いました)(コラ)(Pocket待つべきだったかな)ターミネーター2のATMハック見たら欲しくなるでしょクラムシェルQWERTY端末 これは真理
●毎年恒例にしたくないお騒がせ界隈論争
・続編大作映画が賛否両論割れる
・忘れ去られたポスト・プロジェクト
なお今年は現実事象のせいか小松先生『アメリカの壁』がリバイバルヒット(?)
・日本語タイトル芸(私たちのアポロ計画) 日本の映画の売り方全般にも(ばかうけとか)
・筒井先生のいつものご乱心
ただ、ああいう発言を「いつものことですから」で終わらせるんじゃなくて「すんませんすぐ片づけます」とすることも必要なんでねえの対外的にとは。
・星雲賞以来続くセンシャ=フィクション論争。
「誰も!SFとして見ていないのである!」
・異世界シャワー/オークオペラ
無駄に戦線を拡大してませんかね…
来年は希望に繋がる展開を期待したいところで…
長文書けないので雑
ネタバレも容赦なく
「正しいから正しいというトートロジーを受け入れるには魔力(マスキング?なり好きな言葉を入れよう)が足りない」
死者の国排除が改変として一番デカい。視聴者に仕掛けている「かもしれない」感覚を味あわせるトリップムービーを目指すのは他との乖離が激しくなりそうでやめたのだろうけれど、結果として主人公の背景とかも弱くなるわけで超・薄味 あのふたりだけに影響されてというふうに見られそうな描かれ方がどうにもこうにも
・エピローグの論争は 今流行りの「代替的な真実」案件とか永遠の空白とかそういう なわけがあるかい
そこまでの積み重ねを持ってあれで締めくくったならそれでも良かったのかもしれんが エンディングテーマのあと一枚絵くらい出ればまた
・医療ミスアレックス無残 あのモーコンめいた断面画像何なんでしょう イレイザーのレールガンスコープは超技術すぎる(あるなら壁抜きしまくってる)ので体内ナノマシンで異物検知?(と
・グルジアの殺害シーン さりげなく原作の背景同調ここでは真面目にやってんだよなあ… という惜しさが出る
・無理だとは思った戦争映画 でめその代わりが「ヌルヌル動いたと思わせて突然止め絵になるスポーツ」の謎 三作通してCG実験的要素がどうにも違和感ある方向に(ハーモニーのぐるぐる首席が一例)
・この種の作品で避けて通れない「説教シーン動かない問題」 一部あったとはいえイメージ映像なりカメラなりあるもんだが カウンセラーのシーンの方が工夫してなかったか
・冴えない手配写真からの魔少年ドヤ顔が若作りしすぎなジョン某 描写されてないからって二人のシーンを「強化」してもハーモニーの改変もチラつくわけで
・途中でお遊び探しは諦めたが、だったら何故スペイン宗教裁判残したし
・UI過多症候群
・プラハ観光、ヴィクトリア湖ダイブ(MGS1冒頭的プラス オリジナルのイルカとの絡み)、カフカや着信でのクラヴィス変顔、自壊メカ、湖畔の原初の荒野 と 気に入るポイントはあるのだが フックとなる虐殺ビジュアルを期待してた身としては拘るとこミスマッチが
筋肉メカ(ジャンボと荷運び)のキャラの弱さよ
・洋ゲレールシューター というよりはガンシュー的なpovアクション、脳天直撃アレックス、端末裏メニュー以外にも ゲーム文脈で見る映像があるのかもしれないなどと と言いながら他の答え合わせ案件がそう多くないので二度見るかといえば
・バラードは仕方ない でもそういう事態を形容するならカフカだ
・スカルフェイスの無駄遣い ただ、作戦見守る首脳陣のあたりは原作後に発生したネプチューンスピア作戦あたりが背景か
まとめ
・原作にあったものがないから怒ってんじゃない 原作が信じてるようなチカラがないからダラダラ説教パートに堕するんじゃないか
・もっと映像の力を信じてもよかったのでは
映画ならもっと映像の力を信じよう 彼が言葉の力を信じたように
・とりあえず、これで「2016年イゴを予見」的に持ち上げられて不本意なヒットをする可能性は消えてくれた と 思うが真の結果は来週
・さりとてyukikazeのごとくこれを入り口とする人々にかける文法を見つけられる糸口がない
・10ゼノを満点として虐殺度合い判定するのはもうしません
・ポスト「ポスト・プロジェクト」を迎えて
顧客が本当に必要だったもの:看取りとしての従卒 であったなんてのは認めたくないが 一つの結論にはなろう
そして引き伸ばされた祭りは終わり
荒野を彷徨う「以後の以後」がやって来る
だが絶望などしていられない
ぼくらは行進する
計画されなくたってぼくらは歩く
このすべての死者が過ぎ去った荒野を
もっと本を読みたい(時間
●今年見た映画
今年の勝手なキーワードは「世界の終わり その美しさと哀しさ」。破壊の美と、それによって寂しくなってゆく世界への哀愁 それでも立ち上がり足掻き生きる生命の強さみたいなものを勝手に感じている。
1:シン・ゴジラ
個別レビューは記事参照。http://proto-typo.hatenablog.com/entry/2016/08/01/234602
すんません期待してませんでした が、個人的に放射熱線以降は「虚構」によるオマケ感。下にも書くが、庵野のシンゴジは「場(キャラクターの動きも含んだ空間)」、ギャレスのゴジラは「画」という対比が個人的にあるかも
2:この世界の片隅に
ネットの評判で見に行った系 監督はAC04脚本の人 ただ「神は細部に宿る」だけでなく、鋭い痛みの残る絵と希望を同時に見せてくれる一作。ただ公開後の「これはこれまでの戦争映画ではない(いい意味で/悪い意味で)という論争はよくわからなかった。みんなもっといろんな話を見たほうがいい(他人事のように言わない)
3:君の名は。
「えっ、新海誠の新作がヒットしてる?」と出遅れたものの見て納得の一作。個人的に「入れ替わりによる失敗シーンはなるだけ最小限にしてAYNIKみたいにテンポがいい」のも高評価。ただ、伝奇方面との食い合わせ、もちっとしっかり見たくはあった
お、おれは「正しい夏」なんかに夢を見ないんだからなッ!!
あと、間違った軌道図はきっとあのニュース番組のスタッフがやらかした「あの世界における誤フリップ」案件だと思うのであれで作品を毀損とは個人的には思ってない
…で、シンゴジを見ちゃうとこういう妄想が出で来るのが悪い癖
「官邸が震撼した30分間 あるいは巨大異星不明物体探索前史」https://twitter.com/i/moments/784581454122586114
重篤な英国(老人)病
ただ監督も『都市と星』をオススメに挙げる程度にはあの老人のファンではあった
3(修正):火星の人 改め オデッセイ
原作ファン&映像化記念補正 音楽セレクトが神と思う(特に「スターマン」と「恋のワーテルロー」) 中国ヨイショにうるさい方々に目をつけられたのは無念だったが、実際今年も天宮2号や新型ロケットで存在感。「政治的判断とそれに対する科学者の抵抗」要素はもちっと残すべきだったかも
5:ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
旧作ファン補正過大ながらああいうアツい展開には弱い EP7に空戦分けたげてー
「恐怖の象徴たる帝国軍と烏合の衆の同盟」の再構築は見事 ただし再撮影比率がギャレスファンとしては気になる。あと、「場」より「画(キャラすら背景 差し替えても気にならないほど)」の人だよねギャレスは 次回作はどうなるのやら 誰かとタッグ組んで補い合うのもありかと
6:ズートピア
安定のディズニー お行儀良すぎる話ともいう ただ現実世界は分断方向へ行く皮肉 誰ですか事実上の虐○○官というひとは
個人的にはラストは警官より情報屋的協力者で収まってほしかったかも。日本のネット界隈ではキャラ擬人化に対して色々吹き上がった
7:エクス・マキナ
日本公開スルーからのアカデミー賞受賞記念凱旋上陸 底の知れない人工知能感は地球爆破作戦以来?で新鮮 だがネットでのディープラーニングまわりはもっと応用できたか? 監督の次回作は『ストーカー(路傍のピクニック)』系閉鎖空間探索+@の「サザン・リーチ」シリーズ『全滅領域』で 映像美的期待
苦悩のスーパーマンと半分狂気に突き動かされるバットマンの対比が好き…からのなんだこのチーム結成前なんでまだ見せられないよ!というジャスティスリーグまでの繋ぎ要員シーンはあるもののそれ以外は同期CA:CWより好み。前回級の大火力バトルより、洗練された怪人格闘シーンもグッド。
葬式はザックにプロデュースさせたい(むしろビデオで撮らせたい、か)
9:リリーのすべて/聖の青春
非SF枠がそれかと言われるとナンだが 百合とBL(雑
主人公の絵画と対比的な雨に濡れるベンチシーン、居酒屋シーンのそれの美しさよ
ラマヌジャンの映画も見たかったなあ
実写版メタルギアソリッド2であり、2014年最も「第弐位相度」高かった映画、ウインターソルジャーが好きすぎるので、それを踏まえるとあの内容はアベンジャーズ3でいいんじゃないかな…というのは ただこれまでだいたい不発だったウォーマシンさんしっかり全弾発射で活躍してましたね(直後悲劇
・10クローバーフィールドレーン
KAIJYUを出せば高評価だった としか言いようがないタイトルなぜコレにした感 今年あるというスカイラインの続編に期待しようか 第三弾が宇宙ステーションでの恐怖を描く作品という噂もあるがそれだと『LIFE』と被ってるので… 密室劇としてはよくできてるけど個人的にはまだ宇宙戦争にはまだ
・インデペンデンス・デイ リサージェンス
(まあエメリッヒだから) (地球防衛軍でさんざんやってるからなあ) 怪獣映画にはもっと早くしてもよかった 続編の敵勢力殴り込み、撮れるんだろうか…
●その他映像雑感
・KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV
ゲーム本編が大丈夫か不安になるスーパー全部乗せ映画 ただ姫が超・棒(ゲームとは違うらしい) ゲームもいずれ
・デッドプール
型あっての型破りだけれど さらにはっちゃけられはした
・ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
実写版ポケモン 話はこれから
・コンクリート・レボルティオ THE LAST SONG
主人公がリトルボーイふたたびからの怒涛の戦後史第二章は70年代へ。本題では無かったとはいえ米ソの暗躍はもすこし見たかったかなと あと、主人公が本気を出すと東京が壊滅する問題は制御可能になったことで良いとして、やはり元モチーフたる怪獣王フォームで暴れてほしくはありました
・planetarian~ちいさなほしのゆめ~
原作ゲームからだいぶ時期をおいているものの、むしろポストアポカリプス物の需要度は上がった故かもしれない 今や素直でないスレたAIも人気なので この辺は痛し痒し とはいえどもたまにはこういう話で浄化も一考 ただ、屑屋はもっとLuck上げたほうがいい(ヌカ汚染
・SOMA(ゲーム)
SF界隈で十年ほど流行った身体性テーマを盛り込んだ一作 シミュレーション走らせて情報を聞き出そうとするシチュエーションをプレーヤーにやらせるあたりの流れは好きなもののゲームとしては凡(これまでやったホラーゲームは少ないものの) ストーリーはもう一回ひっくり返せるはず
・SUPERHOT
はからずもSOMAと同じく身体性とかにツッコむ話だったが、お値段相応にストーリーは再度ひっくり返さず終了 通しプレイは楽しいがエンドレスモードがカタナ無双になるのはちょっと芸がないので工夫が必要
・Gone HOME
百合と言うと怒られるパターンだが そのグラフィックをそう使うか!という懐かしさと驚きが入り交じる
・ひとほろぼし/ひとたがやし/ひとりぼっち惑星
クッキークリッカー枠(クッキーの代わりに皆の雑多な話がどんどん出てくる)なんてジャンルが他にあるかどうか
独特のビジュアルにあった元世界観が秀逸 ぼっち惑星は過疎ったこれからが本番 のはず
●掘り出し枠2016
・W・ストリーバー, J・W・クネトカ『ウォー・デイ』
・J・G・バラード『ハイ・ライズ』
・FREEDOM-PROJECT(カップヌードルのCM ロングバージョン)
●今年のメカ十傑
今年のメカ10傑
・ソジャーナ(火星の人)
・ヘルメス(火星の人)
・米無人攻撃機群(ゴジラ)
・K-2SO(ローグワン)
・在来線(ゴジラ)
・青葉(片隅)
・ハンマーヘッドコルベット(ローグ)
・H-8 Global Defender(ID4R)
・シオマネキ(planetarian)
・バットモービル(BVS)
来年はというと本年度売り上げ上位を踏まえて来年はSFが増え…るとはとても思えませんが
・本国では予告詐欺?で高評価のテッドちゃん「あなたの人生の物語」改め『メッセージ』
・延びに延びた以後アフター トランプ旋風で人気が出るかそれともアニメ映画豊作の機を逸しただけになるか?いつか来るはずだったアフターの、そのまたアフターがやって来る。祭りの終わりを象徴する一作『虐殺器官』
・ギャレゴジさんと今後戦う予定の『キングコング 髑髏島の巨神』
・ここにきてまさかの続編『ブレードランナー2049』
・her,lucyと続いたシンギュラリティ女優スカヨハ先輩 X たけしが荒巻 『ゴーストインザシェル』
と来年も盛り上がって…くれるんだろうか
では、皆さんも良いお年を
ネタバレ重点
とりあえず、今年暫定ベストな勢いなのでまだの方はぜひ見てほしい いや重ねてお願いします…
====
_
_
_
_
いうなれば「俺たちが見たかったゴジラ」という虚構であり、「現実にぶち込まれた異物」という虚構、そして「俺たちが本当は当時見たかった東日本大震災」という虚構。
・「俺たちが見たかったゴジラ」
あの庵野がオタ根性を惜しみなくつぎ込んで作った怪獣映画、脚本的縛り極力もなく、全力投球した気が付けないところまで緻密な娯楽映画 というただそれだけでも見た甲斐がある。「諦めず、最後までこの国を見捨てずにやろう」というのは怪獣映画、日本SF映画、しいては邦画全体へのメッセージという風に受け止められる。
・「現実にぶち込まれた異物」
現実の内閣対応や法整備というプロセスを綿密に描きながらも、明らかに前例のない異常な事態が次第にその存在を増していき、最後には非日常(戦闘と破壊)がすべてを支配し日常と置き換わってしまう。この異物感が最も絶妙なのが第一上陸によるファーストショット*1と、その翌日に平然と始まる日常。後述する震災の時もあった景色というのもあって、これこそ今撮るゆえの映像という感じがした。
熱線照射後の東京は「ああ、もう元の日常には戻らないな」という終末感が顕著。このあたり長らく(見てきた映画では)なかった感覚という気がする。
ただ、第二形態含め異物感が顕著なのが狙った部分とそうでない部分あるなとも。道路這い回るシーンは浮きすぎなところはあった。深海魚モチーフの完全再現はやはり難しいか
・「俺たちが本当は当時見たかった東日本大震災」
失敗すれば関東壊滅、さらに言えば海外からの信用失墜。ガスマスク、タイベック(防護服)、放水車という道具立てと自衛隊を中心とし米軍の支援を受ける決死隊という構図は否応にも震災当時の情勢を連想させられる。
ただそこには「次々降りくる想定外にもひるまず 全力を尽くしたプロたちがミスなく事態を収拾する」というフィクションゆえの前提があり、これも当時の流れをたどりつつも「俺たちは当日本当はこうあってほしかったんだよなぁ」「日本はこんなショボい国じゃないはずなんだがなあ」という部分を映像化したような錯覚を受けた。というのは自分だけかもしれないが。あの理想的な流れというのは、当日の再現による英雄譚とはまた違うものという印象がある。政治家が理想的な人間すぎんだろ!もそこで。
いわゆるレジェゴジ・ギャレゴジこと2014年のゴジラも震災後の終末感の影響下にある作品だが、ギャレス・エドワーズが描いたのは『モンスターズ』と同様に「終わりが過ぎ去った後」*2的情景で、本作が描き出したものとはやはり異質だなという感じを受ける。ギャレスが描きたいのは背景でカメラが引きがちだがもっとフォーカスが近いというか。滅びのショットの中でも人間は背景になってしまわない、というのが本作多いと思う。 (なお自分はあのオープニングとHALO降下でギャレゴジ全肯定しちゃう人間です)
というわけで公式動画を張る
・HALO降下トレイラー リゲティ!
ブラックオプスでEYES ONLYなモナーク計画オープニング(カイル・クーパーのプロローグ・フィルムズ制作)
たぶんまた自衛隊や市民団体*3の描き方で叩かれたりもするんでしょうが、個人的なこれダメポイントは後半のヤシオリ作戦。規模はともかく段取りが明らかにヤシマ作戦に負けてるなあというのが惜しいと感じる。高速道路下りはガラガラ、上りは特殊車両わんさかとか、東京駅に潜入する工作班みたいな構図を積み重ねてこそ、とは思うのだけど やはり駅自体が決戦の要という構図をばらすようなことはできないかというところもあり それでも前半自衛隊ばりの気合入れて作戦準備を描いてほしいと思ったのはたぶん自分だけじゃないと思う。 …満員御礼ディレクターズカット版とかやりませんか
あとは(国家存亡の非常時とはいえ)所謂「徹夜映画(徹夜で無理をやって目的を完遂する)」あたりも 邦画のお約束ではあるが引っかからなくもなく。今年は時間確保のために試験すっ飛ばした結果奇跡は起きないから奇跡って言うんだよね…となった『火星の人』(オデッセイ)もあったゆえに。
その他雑多な小ネタ
・あんまり使うべき単語では無いかもしれないと思いつつも書きたい 「『第弐位相』度高い映画」 怪獣版ブラックホークダウンは無理だけど、怪獣版ずっと超会議連続な映画は撮れましたよ… たぶん喜んでくれるはず…
もちろん、彼のレビューなど望むべくもないが それでも絶望はしない。
・ふせったーネタ
Masked tweet by @proto_typo | fusetter
シンゴジのヤシオリ作戦、新劇のときのインタビューで 「第1射外した後のラミエルの反撃を受けたときの下の作業員大丈夫なんですか?」に対し「死んでます」という答えだったのをめっちゃ真正面から見せるのがエグいアンサーに感じる。そりゃ死にますよね、という。あの様子だとたぶん第4次隊くらいまでは用意してそう
・全編に漂う小松左京イズムとマイクル・クライトン風味。首都消失的ポリティカルフィクション、見知らぬ明日的国際情勢に日本沈没的な破滅と日本(というか東京)に対する情緒が濃厚な一方で、「使徒、侵入」に多大な影響を与えたクライトン『アンドロメダ病原体』とその映画化作品『アンドロメダ…』のような多分野専門家大集合ッ!しかし彼らが全力を尽くしてもわからないことのヒントは目の前にあったッ!的構図が こう 両作家ファンにはおいしい( せっかくBD版も出たのだしコメント寄せてほしい
(追記)アンドロメダモチーフとしてはあの謎解きの紙とそのトリック、そしてゴジラ生体組織の詳細もそうだけど、「血液凝固剤で固めて活動を停止させる*4」もひょっとして いや、やりかねんな
・スカイツリーが存在しないかのような東京 まあ仕方ないね
・「彼らはニューヨークでも同じことをするそうだ」 1984年も遠くになりにけり そもそも、核抑止を成立させてる時点で当時でもあの返し 通用しなかったかもしれないなどとも
あそこまできてスーパーXもメーサーもない潔さ
・ヤシオリ作戦の無人機乱舞 空自は落ちるシーンの関係で難しいとは言うし陽動だしあれは有人機ではできませんよねー と納得していたら それを超えるパワーワード「無人在来線爆弾」が出るとは… 海自の出番はもちっと欲しかったかも
・貫通爆弾搭載のB-2がグアムに待機してるって、要は東アジア有事待機ってやつですよね…
「お前のスーツなんか変だぜ?」
「ああ、死人が載っているからな」
ネタバレするので注意 先行上映+IMAX 3Dにて鑑賞。
言うなれば 「換骨奪胎*1で精神を受け継ぐハリウッド大作」 か。
原作は「ケイジの飲む、リタのコーヒーは むせる 苦い」とでも言うような一種の哀しさがあるのだが、そういった要素は中盤に別の形で収集し、大きな犠牲を払ってすべてを終わらせたキミにはこのオメガがハッピーエンドをプレゼントしてやらなくもない というような具合でキレイに収まってる。んだけ原作派だとラストバトルもしなけりゃいいところまで戻りおって、むせぬというのは無きにしも非ず。ループが輸血で失われたとかオメガを追えなくなったとか、実は勝手にそう思ってるだけで実はあの時オメガがリタに・・・とかラストバトルにつなげる伏線要素だと誤解してしまったぞう
でも、映画独自の家のシーケンス「ここが君が来れる最も遠い場所だ」から、ループ後一人でドイツの想定敵本拠地に乗り込むトムの決意した顔はぐっときた。あと、主人公が降格軍人と言う設定、最後に利いてくるのもなんか好き(冒頭のクズっぷりは擁護のしようが無いが)
理不尽な暴力(クルーズは死ぬ)のリタ、なんだかんだでアンタもひどい将軍、加えてすっかり部下をみっちりしごく管理キャラに昇格してるビル・パクストンとその愉快な部下たちJ分隊とお約束すらもメタに取り込んでいるが、個人的に「フィクションにおいて主人公の乗るヘリやVTOLはよく墜ちる*2」までメタとして取り込んで「ならせめて移動くらいやれや」と地面を這う様はちょっとうならされた。あと、なるだけ酷い目にあってるシーンは最小限に最大限の効果(主に腹筋)を狙ってループ中から抜粋してるところもにくい。「今日は将軍を撃つなよ!」 あと成長がまったく無いモンタージュとか。
しかし、
これ、別作品のヒロインでねぇかという疑惑が多々。 お前前世で助手とか言われてなかったかッ
(※本気では言っていません個人の印象です)
パワードスーツこと機動スーツは最終決戦でフェードアウトしてしまうのが悲しいものの、「すごい武器を扱う」「すごいスピードで動く」「そこそこ装甲も厚い」そして「すごい怪力でクルマも壁もぶち壊す」大活躍ぶり。そう、パワードスーツを出すなら、パワードスーツにしか出来ないことをやらないとダメなんだよ! スラムのニンジャになれるとか吹かしてたくせに日本刀一本でヘニョヘニョだったエリジウムの不満も大分払拭される。そしてこれらがノルマンディー上陸の再現をやってくれるというなんというメカの贅沢愉悦時空。ただ、残念なことにパワードパンチはあってもパイルバンカーはない・・・なんでや・・・リタの得物はいちおうそれっぽいのに
他にも「メガネ・ドジッ娘天才キャラ」や「人気栄養士」のリストラは悲しい。向こうの洋画ではリアル、というより「ビリーバブル(信じられる)」という概念が大事にされるそうだが、そういうキャラは現在進行形で軍隊を運用してるような社会ではこういったキャラクターは”ビリーバブルではない”ということか。まあHALOとか見てても分かる気はしなくも無い
が 残念である 残念だよ!
(大事なことなので二度書いた 撃鉄を起こしつつ)
その他雑多な感想 追加されるかもしれない
oliverscholl.com » EOT-Exosuit
デザインしたスタジオのサイトで見られるコンセプト色々。現実世界のエクソスケルトンの延長上だが、飛行型や地を這う車輪走行型みたいなびっくりドッキリメカもEdge of Tomorrow Game - Google Play の Android アプリ
All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)
原作もやはり表紙変更かと思ったがエンダー形式の二重カバーっぽい
コミカライズ 原作準拠で機動ジャケットはredEyes風味の頼りなさでむせる。